やかげ町家交流館・繁森良二さん
やかげまちやこうりゅうかん しげもりりょうじさん
この町に何か足跡を残したいんですよ
繁森良二さん。2014年に矢掛町のやかげ町家交流館の責任者に就任。
-矢掛町とのご縁は元々あったんですか?
いいえ。元々は岡山市の企業の役員をやっていました。矢掛とは縁もゆかりもなかったんです。
しかし、この町を元気にしたい!古民家を再生させて、そこから元気を作り出したい!という町長からの熱いお誘いがありましてねぇ。
-そのラブコールに応えてお受けしたのですね?
いや、実は最初は断りました(笑)。私みたいな年寄りがやらんでも、もっと若いもんがやればいい、とね。
でも、何度も話を聞いているうちに、「よし。そこまで言ってくれるのなら、俺の足跡を矢掛町に残してやろう!」と思いましてね。住民の方々も、都会の人とは違って、見知らぬ私にもいつも声を掛けてくれたりしましたので、それも大きなきっかけでしたね。子供から大人まで、日常のあいさつや声掛けは盛んで、古き良き日本だと感じますよ。
交流館から町を元気に
-ここではどんなお仕事を手掛けていらっしゃるのですか?
やかげ町家交流館は、昭和6年に建てられた古民家の一部を残し、一部を新しくして、様々なイベントができるようなスペースを設けています。そこで今までの矢掛町にはなかったイベントを開催しています。プロによるクラシックのコンサートから、親父バンドのライブや講演会、朗読会などなど。半年以上先まで毎週末のイベント予約で埋まっています。
-その仕掛け人が繁森さんですね?!
いやぁ。「仕掛け人」どころか、何も仕掛けなくてもホントにたくさんの方が「ここで何かやりたい!」とお声掛けしてくれましてね。古い人脈も頼って毎週開催してるんです。僕のほうが助けられっぱなしですし、楽しみっぱなしですよ(笑)。
新しいイベントでお客様を喜ばせたい
-今後の夢や目標を教えてください。
矢掛には春は流しびな、秋には大名行列という伝統行事がありましたが、夏の祭りがなかったんです。そこで、2014年には行灯まつりを初開催しました。60年ほど忘れられていた矢掛小唄を復活させ、それにのせて浴衣で踊る女性の行列が素敵でした。2015年夏は、この町家交流館の芝生で町内初のビアガーデンを始めました。秋には、やかげ郷土美術館で、歌舞伎の衣装展も開催。有名な歌舞伎役者の舞台衣装など、驚くような展示がズラ~リ!全国の歌舞伎ファン、和服の女性客、町内のご家族連れ・・・。こういった方々に喜んでいただくのが私の目標、いや、使命だと思ってるんですよ。お客さんに喜んでいただく。そのお客さんの笑顔が町や私に元気をくれる。素晴らしいことですよね。これからも、今まで矢掛町内では見たことがない光景をどんどん見られるように企画していきたいと思ってます。観光客数を3倍にしたい。そして、この素晴らしい矢掛町をもっともっと元気にしたいですね。
平成27年7月1日取材
住所 |
〒714-1201
岡山県小田郡矢掛町矢掛2639
MAP
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電話番号 |
0866-63-4446
Phone
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営業時間 |
10:00~18:00 |
休業日 |
年中無休 |
料金 |
無料 |
アクセス |
井原鉄道矢掛駅から徒歩10分 |
公式URL |
詳細を見るWeb
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備考 |
駐車場あり(無料) |