矢掛放送株式会社・渡辺真さん
やかげほうそうかぶしきがいしゃ・わたなべまこと




-矢掛放送は言わずと知れたケーブルテレビの会社。なぜハッカを使った町おこしをしようと思ったのですか?
地方の衰退で、日本全国の人口が減ってきていますが、われわれケーブルテレビの収益は加入世帯数の数に懸かっています。どうしたら矢掛町の人を増やせるか考えた時に、ハッカを農作業として育成できれば、都会から若い人が住むのではないか。また、ハッカを求めて町外からたくさんの人が来るのではないか。そんな期待からこのプロジェクトが始まりました。
-矢掛町は昔からハッカの産地だったのですか?
矢掛町史によると、大正元年からハッカの栽培が始まり、1970年頃まで矢掛町はハッカの名産地でした。その当時に植えられたハッカが、町内に10数か所、長い時を超えて矢掛町に自生していることがわかりました。その一つが現在、「真美緑」という名前で出しているハッカです。イギリスと日本の交配種の子孫でどこかペパーミントに似た優しい香りのするハッカは、私がかねてから考えていたハッカの加工品を作るのにとても適しているハッカでした。そして、偶然にも2005年頃から矢掛町の新しい農産物としてハッカの栽培を考えていた佐伯さんや、耕作放棄地を再生する取組をされていた亀若さんとの出会いがきっかけで「真美緑」の栽培が始まりました。
-2015年3月にオープンした矢掛薄荷蒸留所。そのきっかけは?
矢掛屋さんを作るときに、安達社長さんからラブコールがありました。その時にどんな使い方をしようと考え、3年程前から会社の隅で始めていたハッカの蒸留を観光客の方々に実際に見てもらうことを決断しました。ポルトガルから蒸留釜も取り寄せ、中四国~関東ではここしかない蒸留所ができました。
-どんなハッカ食品があるのですか?
矢掛町ブランドに認定されている「真美緑のお茶」「ハッカ飴『未知夢』」をはじめとして、ハッカ焼酎、ハッカリキュール、ジェラートなど少しずつ増えています。また、コラボ商品として「ぼっこう堂」さんが「ハッカ真美緑せんべい」も開発してくださいました。



多くの人が、何度も訪れたくなる町。ハッカの癒しや美味しい料理、町の雰囲気などで来た人が心と体の健康を取り戻せる場所になればなぁと思っています。そのためには次のプロジェクトも。どんなことをするかご期待ください。
住所 |
〒714-1201 岡山県小田郡矢掛町矢掛3077番地1-2 |
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電話番号 | 0866-84-8490 (矢掛放送株式会社) |